吉ゆうそう (著)
1529円(税込)
自らを英語オタクと言うほどはまり、独学でマスター、英語講師や英検の面接委員として英語を指導するまでになった著者が自らの経験をベースにした独学法を紹介している本です。著者が少林寺拳法の経験があるせいか、内容は体育会系のノリに近いものがあります。
ここは好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、全て的を得ていることだと思いますし、個人的にはとてもお世話になった一冊です。
『英語を話すこと』に重点をおいているため、英語を口にして覚えるという実践型の勉強法が中心ですが、英語を話すことが出来れば、読むことや聴くことも自然に出来るようになるので英語の勉強法について悩んでいる人には、一度目を通して頂きたいなと思う一冊です。
私が、この本を手に取ったのは留学を目指して本気で英語を勉強している時でした。知識のインプットという意味では順調で、TOEICのスコアも800を越えていましたが、そのわりには英語を聴き取るのは苦手、しかも話すということに関しては、全く上達しておらず、NOVAに通っていましたが、結局あたりさわりのない自己紹介トークどまり。
このままでアメリカの大学で勉強するだけの語学力が身に付くのか不安に駆られていました。
今でこそわかるのですが、当時、私が取り組んでいた勉強法というのは受験対策の勉強そのもので要は座学です。知識量は増えても、それを活かすためのトレーニングは行っていませんでした。
英語を話すトレーニングも全く行ったことがなく、これでは出来るはずもありませんでした。(当時は問題集を解いたりして知識を増やせば、自然に話せるようになると思っていました。)
この本に書いてある勉強法は、発想から自分にとっては未知の世界で、とても新鮮でした。
しかも、この本に書いてあるとおりにスピーキング主体の勉強法にしたら、英語を聴いたり読んだりするスキルも同時にあがり、最初から、こんなやりかたを知っていれば!と思いました。
この本がなかったら、アメリカに行っても途中で挫折したのではと思います。私にとっては自分の人生を変えてくれたといってもいいぐらい、大きなインパクトを与えてくれた本です。