先週のコラムで「小さな間違いにはこだわらずに、がんがん英語で話をしてみよう」ということをお話しました。しかしながら一方で無視することが出来ない細かい点も数多くあります。面白いことにそういった点に限って、日本人は知らなかったりします。
たとえば、「What do you think?]は「あなたはどう思いますか?」という意味ですが、これを「What are you thinking?」にすると「おまえは何を考えているんだ?」という意味になってしまいます。
また、「楽しくて興奮した」というのは「I am excited」ですが、これを「I am exciting」とすると「性的に興奮する」という意味になりとても人前では口にできない表現となります。
また、「fuck」とか「shit」とかネイティブの人間が普通に口にしていてもそれは、ごく親しい友人の間だけで使えるスラングで、真似をして目上の人や初対面の人と話をしているときに使ってしまい問題になってしまったというようなケースもあります。
こういったことを防ぐには、ある程度の知識が必要です。もちろん、最初から全てを知ることは不可能ですが、意識して少しでもこういった予備知識を増やすにように心がけましょう。こういったことをテーマにした本も出ていますし、このメルマガでもなるべく紹介していきたいと思います。
もう一つの予防法は自分が熟知しているやさしい単語だけを使うということです。無理をして難しい単語を使おうとすると大きな失敗をしでかす危険性があります。
多分、この話を聞いたことがある人も多いと思いますが交換留学でアメリカに滞在していた高校生が、留学先の学校でスピーチをすることになったのですが、そのときに「友達をつくりたい」と言おうとして「I want to intercourse with a lot of people」と英語で言いました。
「intercourse」という単語は辞書を引くと「交友する」という意味が載っていますから「友達をつくりたい」という意味で使ったのだと思いますが、実際にはこのコトバはアメリカでは「性交する」という意味で使われているコトバです。
となると、先ほどの発言はどのようになるかわかりますね。この場合、素直に「I want to have many friends」といえばよかったのですが・・
自分の知らない難しい単語のほうが、高級そうな感じがするものですが、決してそんなことがありません。逆に誰でも知っているやさしいコトバを使って難しいことを話すほうが知的にみえるものです。話をするときはなるべくやさしい単語を使いましょう。
最後に、どれだけ注意したとしても、ミスをしてしまうのは避けられません。そのときは素直に知らなかったことを伝えて誤りましょう。
「I did not know that. Sorry.」
これで十分です。相手も、あなたがなれない外国語で必死に話をしているということはわかっていますから謝れば笑ってすませてくれると思います。となると、やっぱり間違いを恐れずに話してみたほうがいいですね。1度間違えれば絶対に忘れないと思いますから。