リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング、この4つが英会話に必要なスキルとして、よく取りあげられます。

 

ところで、この4つのスキルを得意な順に並べるとしたらどうなりますか?個人差があると思いますが、ライティングはうしろのほうになるのではないでしょうか?

 

考えてみれば、ライティング=英語でモノを書く環境は日本にはありません。受験勉強もTOEIC・英検であっても試験はマークシートですから、ライティングに必要なスキルを知識として学ぶことはあっても、実際に自分で書くということはありません。

 

それ以前に、自分で文章を書くということ自体(日本語であっても珍しいことですから、必然的に、ライティングはなじみの薄いモノになります。ところが、このライティングというのは、英会話をマスターしようというときにも、非常に役立ちます。

 

その理由は、ライティングはごまかすことが出来ないからです。

 

スピーキングの場合、少しぐらい間違って口にしても自分の言いたいことを相手に伝えることが出来ます。リスニングやリーディングも同様で、100%理解できなくてもなんとかなります。

 

これは逆に言えば、少しくらい間違っていてもいいやという気持を生じさせることになります。私はこれぐらいの気分で取り組んだほうがいいと思っていますし、私自身もそうしているのですが、時には自分に厳しくしないと、何時までもその間違いを乗り越えられず、上達も止まってしまいます。

 

それが出来るのがライティングです。

 

文章として残りますから、ちょっとした間違いでも、嫌というほど浮かび上がります。ですから、自然と細かい点まで注意するようになります。文法・語彙・イディオム全ての知識を必要とされますから、こういった知識をブラッシュアップするのにも最適です。

 

モノを覚えるのはインプットですが、これだけだと本当に自分の力にはならないものです。覚えたことを実際に自分で使ってみて(=アウトプット)初めて身につきます。

 

そういった意味でライティングは有効です。

 

スピーキングでもいいのですが、実際に誰かと会話をするときに、あまり英語そのものに気を捉われるとテンポが悪くなり会話そのものが弾まなくなりますし、何より相手に失礼です。

 

ですから、一人で出来るライティングはオススメです。日記をつけてみたり、何でもいいから書きたいことを書いてみる。この程度で十分です。この書く作業は同時に自分が会話で口にすることが出来るフレーズを増やすことにもつながります

 

以前、オススメした『ひとり言』と一緒にアウトプットの基本として、取り組んで頂ければと思います。アウトプットは、やり始めると思ったより楽しくなるものです。気軽に初めてみてください。